2016年診療報酬改定(第2幕)

投稿日:2016/01/25

年末から慌しく過ごしていたらあっと言う間に「平成28年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)」が1月13日の中医協の資料として公開されていました。

この「議論の整理(現時点の骨子)」には例年、改定される項目が絞り込まれて載ってくるので、骨子に載ってこない項目は改定されないんだな、と考えて差し支えないと思います。

さて、「議論の整理(現時点の骨子)」は骨子と言いつつ25頁にも及ぶ大きな資料なので、私なりに在宅医療関連の項目をピックアップしました。

【 目次 】より

I 地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点
I-1 医療機能に応じた入院医療の評価について
(3) 在宅復帰を一層促す観点から、7対1入院基本料等の施設基準となっている自宅等に退院した患者の割合に関する基準を見直す。
(10) 療養病棟入院基本料の在宅復帰機能強化加算について、急性期等から受け入れた患者の在宅復帰がより適切に評価されるよう、在宅復帰率の計算式及び指標を見直す。

I-4 質の高い在宅医療・訪問看護の確保について
(1) 在宅医療では、比較的重症患者から軽症な患者まで幅広い患者に対し診療が行われていることから、患者の状態及び居住場所に応じたきめ細かな評価を実施する。
1 特定施設入居時等医学総合管理料の対象施設を見直すとともに、名称の変更を行う。
2 在宅時医学総合管理料・特定施設入居時等医学総合管理料について、以下のような見直しを行う。
ア 月 1 回の訪問診療による管理料の新設
イ 重症度が高い患者の評価の拡充
ウ 「同一建物居住者の場合」の定義の見直し及び同一建物での診療人数による評価の細分化
3 在宅患者訪問診療料に係る「同一建物居住者の場合」の評価を見直す。
(2) 小児在宅医療に積極的に取り組んでいる医療機関を評価する観点から、機能強化型在宅療養支援診療所等の実績として、看取り実績だけでなく、重症児に対する医学管理の実績を評価する。
(3) 在宅医療の提供体制を補完するため、外来応需体制を有しない、在宅医療を専門に実施する診療所を評価する。
(4) 在宅医療において、より充実した診療を行っている医療機関を評価する観点から、休日の往診及び十分な看取りの実績を有する医療機関に関する評価の充実を図る。
(5) 在宅自己注射の適正な評価を行うため、以下のような見直しを行う。
1 疾患の医学管理に関する評価に配慮しつつ、現行の注射指導回数に応じた評価の差を縮小する。
2 2以上の医療機関で異なる疾患に対して、同一の患者に対して当該指導管理を行った場合、それぞれの医療機関において当該指導管理料を算定で きることとする。
(6) 在宅呼吸療法の円滑な継続を図るとともに適正な評価を行うため、以下のような見直しを行う。
1 在宅酸素療法指導管理料及び在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料について、医師の判断に基づき患者が受診しない月においても、材料等に相当する費用の算定を可能とする。
2 睡眠時無呼吸症候群又は慢性心不全を合併している患者に対するAS V療法について、その有効性を踏まえ、在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 における評価を見直すとともに、在宅療養指導管理材料加算を新設する。
(7) 効果的・効率的で質の高い訪問看護の提供体制を確保するため、以下のような見直しを行う。 1 在宅医療を推進するために、機能の高い訪問看護ステーションの実績要件を実情に即して評価するとともに、重症児の訪問看護に積極的に取り組む訪問看護ステーションを評価する。
2 在宅医療のニーズの増大に対応した訪問看護の提供体制を確保するために、病院・診療所からの訪問看護の評価の充実を行う。
3 訪問看護を指示した医療機関が、在宅療養において必要かつ十分な量の衛生材料又は保険医療材料を提供したことについて評価する。
4 医師の指示に基づき、在宅医療において看護師等が医師の診療日以外に行った検体採取、使用した特定保険医療材料及び薬剤に関する診療報酬上の取扱いを明確にする。
5 病院・診療所と訪問看護ステーションの、2か所又は3か所からの訪問 看護を組み合わせた利用に関して、複数の訪問看護ステーションの組合せと同様に末期の悪性腫瘍、神経難病等の利用者に限られるよう見直す。
6 医療ニーズが高く複数の訪問看護ステーションからの訪問を受けている利用者に対して、同一日に2か所目の訪問看護ステーションが緊急訪問 を実施した場合を評価する。

II 患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質が高い医療を実現する視点
II-1 かかりつけ医の評価、かかりつけ歯科医の評価、かかりつけ薬剤師・薬局の評価について
(1) 主治医機能の評価を推進するため、地域包括診療料又は地域包括診療加算の対象となる患者の範囲を、脂質異常症、高血圧症、糖尿病以外の疾患を有する認知症患者に広げる等の拡充を行う。(I-3-1(1)再掲)

以上、といったところでしょうか。

III 重点的な対応が求められる医療分野を充実する視点
IV 効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点

は、無視しても良いと思います。
(続く)

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