2016年診療報酬改定(緒戦)

投稿日:2015/10/31

新聞などで報道された通り、昨日(30日)に財政審の財政制度分科会が開催され、2016年度の予算編成に向けた議論の中で、2016年の診療報酬改定がマイナス改定になることが事実上決まったようです。

ただし、マイナス改定と言っても、ご存知のように、全項目一律1%引き下げということにはならず、例年この先は、中医協の議論を通じて「1番下げられるのは、どの分野(領域)?」という局地戦に移行します。

が、今年は、例年の流れと異なり、早々とこのタイミングで「薬価と調剤報酬が大きく引き下げられる」という方向性がガツンと打ち出されてきました。こういった世界でも、動きが早くなっているようです。

さて、財政制度分科会の議論で使われた資料が公開されたので、私なりに確認してみたところ、視覚や感覚に訴える資料が多い気がしました。

例えば、下の資料は、「薬剤師や薬局が多すぎる」ということを訴えたい資料のようですが、他国に比べて多かったり、コンビニや郵便局に比べて薬局が多いことは分かりますが、個人的には「多い」と「多すぎる」の間を埋めるロジックが不足しているようで、根拠が良く分かりません。(「適正な数」を論理的に打ち出す作業が抜けているような)

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また、細かい話ですが、薬学管理料を引き下げる必要性に関しては、例の「薬歴記録漏れ事件」のことがしっかり記載され、話が上手く出来すぎている感じもしましたが。

 

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とまれ、薬価と調剤報酬は大きく引き下げられそうです。

ちなみに、今春の介護報酬の改定はマイナス改定となり、当社については、訪問看護ステーションに関わるところで大きな影響がでました。マイナス改定を予想して事前に対策を考えていましたが、実際、改定通りに単価が下がると、かなりの痛手となりました。

しかし、社会情勢を考えると、診療報酬・介護報酬とも厳しい改定が今後も続きそうなので、前を見て頑張るしかないです(笑)

なお、この日の財政制度分科会では、「7対1入院基本料」、「介護療養病床の廃止と転換」、「かかりつけ医の普及」についても議論されたようで、これらに関する結論が出るのは、もう少し先になりそうです。

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