機能強化型在宅療養支援診療所と在宅療養実績加算②

投稿日:2015/08/04

この「在宅療養実績加算」の制度は、厚労省が「全体としては効率化のため大規模化の誘導は止めないが、在宅医療に関しては、院長1人でコツコツ真面目にやっているところを評価しないとダメだ」という考え方をもった結果なのかなと思います。

「複数医師で対応すれば万事OK」という考え方が安直な発想だったと言いますか、形式的に常勤医師を3名揃えて緊急往診や看取りの実績がないまま高い点数を取っていく、制度の穴を上手く利用した診療所や病院が散見され、昨年、このような軌道修正(制度改定)に至ったようです。

開業から10年以上、院長1人で「1年間の緊急往診が10件以上かつ看取りの実績が4件以上であること」という基準をずっとクリヤしている先生も多々いらっしゃいますし、医師は院長1人ですが、開業から半年くらいでこの基準を達成したクリニックも複数知っています。

勿論、複数医師で体制を構築し、しっかりした在宅医療を行っているクリニックもたくさんありますし、要は、形式より「実績があがり、かつ長続きする体制」が大事かと。多少偉そうなことを言えば、「実績があがり、かつ長続きする体制」は色々あるので、「常勤医師3名以上」という縛りが、非ロジカルなルールだと思います。

「在宅療養実績加算」は、機能強化型在宅療養支援診療所と比較すると多少点数が低くなっていますが、常勤医師を3名雇用する人件費の負担を勘案すれば、実質的には遜色無しの水準と思われ、経営的なメリットは大です。
ただし算定には厚生局への届出が必要なので、手続きはお忘れなく。
(さらに続く)

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