中央社会保険医療協議会総会(第297回)レビュー①

投稿日:2015/06/04

先日、5月27日に開催された中医協の議事次第が公開されました。

今回(総会第297回)の議題の1つが在宅医療だったので、
どういう議論がなされたのか、さっそく資料をチェック!

公開された資料はパワポで39頁となかなかのボリューム
でしたが、ざっくりまとめると、検討されたポイントは、

①患者の状態像に応じた評価のあり方について
②高齢者向け住まい等における在宅医療のあり方について
の2点でした。

どちらも来年(2016年)の診療報酬改定で、一層の合理化が
噂される領域の話で興味深いところですね。

①患者の状態像に応じた評価のあり方について
の【課題】は4つ。

・現在、在宅医療における医学的な管理に対する評価は、患者の疾患・状態等に関わらず概ね一律なものとなっているが、実際には、健康相談等のみが行われている患者から人工呼吸器等の医療行為を必要とする患者まで、幅広い患者像がみられる。
・人工呼吸器の管理等の医療行為を必要とする患者は、健康相談等のみが行われている患者と比べて入院率が高い等重症度が高く、より長い診療時間が必要となる傾向にある。
・患者の医療区分や疾患等に関わらず、在宅医療における1か月の診療回数は、在宅時医学総合管理料等が算定可能な「1か月に2~3度」の割合が多い。
・また、1か月に1回の頻度で訪問診療を行っている患者と、1か月に2~3回の頻度で訪問診療を行っている患者を比べた場合、患者の重症度や満足度に大きな違いはみられない。

この課題に対する、【論点は】は以下の2点。

●在宅医療では、比較的重症な患者から軽症な患者まで幅広い患者に対して診療が行われ、医学的管理の難しさや診療時間に違いがみられるが、患者の疾患・状態に応じた評価についてどう考えるか。
●在宅医療では、医療区分等に関わらず、在宅時医学総合管理料等の要件となっている1か月に2回程度の訪問が多く行われており、診療頻度によって患者の重症度や満足度に違いが乏しいが、診療頻度に応じた評価についてどう考えるか。

難しいところですが、まさに「どう考えるか」で評価は大きく
変わってきそうです。

個人的には、以前から言われている「通院困難な患者さん」という
要件を厳しく考えるというか、軽症の患者さんの評価は低くする
方向に進むのかなと予想します。

高齢化の進展に併せて、普通に患者さんは今後増えていく一方、
財政的にも人員的にも余裕はないので、皆で効率を上げていく
しかないと思います。
(続く)

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